405CXで心拍ベースになったカロリー計算ですが、先日こんなデータがでました:
| カロリー消費(cal)[405CX] |
ラップタイム(sec) |
HRR(%) |
| 11 |
185 |
90 |
| 15 |
183 |
86 |
| 36 |
180 |
78 |
| 38 |
180 |
81 |
| 38 |
187 |
80 |
| 39 |
191 |
81 |
| 40 |
196 |
80 |
| 41 |
205 |
78 |
| 40 |
193 |
81 |
| 39 |
191 |
82 |
このときは最初の周回からそこそこのタイムで走っていましたが、
心拍も最初からかなり高くなり、当然消費カロリーも高いはずなのですが、
カロリー消費量は極端に少なくなっています。今までだと、405CXでも
最低でも一周につき30calはあったのですが。。。
これはおそらく、R-R間隔変動もカロリー消費演算に使用した弊害のように
思われます。405CXには、年齢(DoB)・体重・性別・Activity Class・HRMax・静止時HRを
入力しているので、それらと心拍数をあわせてカロリー消費を計算するはずですが、
それが異常値を示しているわけです。
ところでR-R間隔変動とは、心拍の間隔の揺らぎを測定するもので、
運動時や精神的ストレスが強いとき、心拍の間隔はメトロノームのように
均一に近づくといわれています。Polarの心拍腕時計の場合、R-R間隔を元に
VO2Maxや疲労度を独自に推測する機能を持たせています。SUUNTOは、
405CXでも利用されているFirstbeat Technologyのノウハウを搭載し、
TE(疲労度)やEPOC値もリアルタイムに計測する機能をT6Cに搭載しています。
また、Firstbeatの有料ソフトウェアでは、R-R間隔データを下にさまざまな解析が可能です。
PolarやSUUNTOのデータをインポートする事が可能です。405CXもFirstbeatの
技術を導入しているのに、Firstbeatのソフトウェアによる取り込みどころか
R-R間隔データのアウトプットすらないのは残念です。。。
話がそれましたが、おそらく405CXではR-R間隔が定間隔に近い場合、
カロリー消費量を低く見積もってしまうようなアルゴリズムなのでしょう。
405CXで新しくなった心拍計算も改良の余地はありそうです。
ところで
405CX
のページにはページの下にFirstbeatのロゴがあるのに、
310XTの
ページの下にはありません。にもかかわらず、
「uses heart rate data in advanced calorie computation」という記述があり、
ひょっとしたらこっちの普通に心拍数のみで計測するアルゴリズムの方がかえって
大雑把ながら大きなエラーはないかもしれません。