Tuesday, May 12, 2009

Forerunner 405CXのカロリー計算のテスト (ver.2)

405CXで心拍ベースになったカロリー計算ですが、先日こんなデータがでました:

カロリー消費(cal)[405CX] ラップタイム(sec) HRR(%)
11 185 90
15 183 86
36 180 78
38 180 81
38 187 80
39 191 81
40 196 80
41 205 78
40 193 81
39 191 82


このときは最初の周回からそこそこのタイムで走っていましたが、 心拍も最初からかなり高くなり、当然消費カロリーも高いはずなのですが、 カロリー消費量は極端に少なくなっています。今までだと、405CXでも 最低でも一周につき30calはあったのですが。。。

これはおそらく、R-R間隔変動もカロリー消費演算に使用した弊害のように 思われます。405CXには、年齢(DoB)・体重・性別・Activity Class・HRMax・静止時HRを 入力しているので、それらと心拍数をあわせてカロリー消費を計算するはずですが、 それが異常値を示しているわけです。

ところでR-R間隔変動とは、心拍の間隔の揺らぎを測定するもので、 運動時や精神的ストレスが強いとき、心拍の間隔はメトロノームのように 均一に近づくといわれています。Polarの心拍腕時計の場合、R-R間隔を元に VO2Maxや疲労度を独自に推測する機能を持たせています。SUUNTOは、 405CXでも利用されているFirstbeat Technologyのノウハウを搭載し、 TE(疲労度)やEPOC値もリアルタイムに計測する機能をT6Cに搭載しています。

また、Firstbeatの有料ソフトウェアでは、R-R間隔データを下にさまざまな解析が可能です。 PolarやSUUNTOのデータをインポートする事が可能です。405CXもFirstbeatの 技術を導入しているのに、Firstbeatのソフトウェアによる取り込みどころか R-R間隔データのアウトプットすらないのは残念です。。。

話がそれましたが、おそらく405CXではR-R間隔が定間隔に近い場合、 カロリー消費量を低く見積もってしまうようなアルゴリズムなのでしょう。 405CXで新しくなった心拍計算も改良の余地はありそうです。

ところで405CX のページにはページの下にFirstbeatのロゴがあるのに、 310XTの ページの下にはありません。にもかかわらず、 「uses heart rate data in advanced calorie computation」という記述があり、 ひょっとしたらこっちの普通に心拍数のみで計測するアルゴリズムの方がかえって 大雑把ながら大きなエラーはないかもしれません。

Friday, May 08, 2009

Forerunner 405の診断モード

先日、FR405がフリーズしたのでリセットするためにボタンを色々押していたら、なぜか診断モードになってしまいました:

これを見ると、内部温度計も内蔵しているんですね。

ところがここによると、下手にテストモードに入るとANT+ USBアンテナとの接続ができなくなる可能性があるとあり、具体的な診断モードに入るやり方は削除されてます。 結局、診断モードに入るやり方は判らずじまいです。 フォーラムでは、みなさん偶然に診断モードになり、その後PCとの通信ができなくなったということみたいですね、あぶないあぶない。 まあ、一種の隠しコマンドのようですね。

Wednesday, May 06, 2009

Forerunner 405CXのカロリー計算のテスト

405CXで一番の違いであるカロリー計算を無印405と比べた場合、やはり心拍ベースになったことが一番大きな変化といえそうです。例えば、下のテーブルは周回コースを走った場合の比較ですが、

カロリー消費(cal) [405CX]カロリー消費(cal) [405]ラップタイム(sec)HRR(%)
324017870
384018778
384118480
394219382
424119883
394219284
404017794
424018195
424017795
444118097

周回ペースの上下幅(177秒から198秒)が比較的少ない場合、405では周回あたりのカロリー量がかなり安定する傾向があり、また、周回ラップが多い(遅いペース)ほどカロリー量が多めになる傾向があります。

一方、405CXは心拍数の影響がおおきいですね。また、(今回の表には現れてませんが)周回ラップが短い場合はカロリー消費が小さくなる傾向があり、心拍数と時間がおおきなファクターになっているようです。ただし、405CXの場合はR-R(心拍間隔)の変化も運動量の推測に使用していますが、基本的には心拍数の影響がおおきいでしょうか。

別の機会のデータでは、周回あたりのカロリー消費が405CXでは33-48calまでの幅があり(405では40-45)、カロリー演算が大きく変化していることがわかります。

実際、一箇所にとどまって体操するだけでも405CXではカロリー消費を計測してくれますが、405ではカロリー消費量がゼロのまま、という感じになります。つまり、室内でエアロビクスをする、といった条件でもカロリー消費の計測が可能です。405のときは、室内でもFootpodを使用すればトレッドミルの場合は(距離を演算できたので)一応カロリー計算は可能でしたが、405CXでは走る以外の運動でもカロリー計測が可能になった、というところでしょうか。

Friday, May 01, 2009

Garmin Forerunner 405CX 使用レポート

405から殆ど変化のない405CXの購入記です、買ってみたい人の参考までに。

ハードウェア的にはまるで変化が無いようで、面白みがありません(笑)

405CXには、手首の細い人向けに取替え用ソフトストラップが付属するとのことでしたが、写真のように単なるマジックテープで止めるタイプのものが付属してきます、普段つけるのにはちょっと不向きかも。

これがストラップ付属キットです。シャフト2本、長さの違うストラップ2本、シャフト取り外し用ツール一本、ストラップアダプタ2つです。


ストラップの土台を取り付けたところ。


ストラップをつけるとこんな感じ。


ソフトウェア的には、カロリー計算が心拍ベースになるため、ユーザプロファイルにActivity Classという設定項目が増えました。どの程度頻繁に運動するのかに基づいてクラスを選びます。

残念ながら、GPS with Hotfixは310XTのみで、405CXには採用されていませんでした。