Thursday, April 23, 2015

Garmin Vivoactiveレビュー (+カスタムアプリ製作レビュー)

さてさて、Apple Watchに潰されるかと奮闘するがごとく、スマートウォッチ方向に大きく舵を切った新製品群がGarminからでてきてますが、その中でもVivoactiveは軽くて安めで一番の売れ筋なので、残念なFenix2の代替として試し買いしてみました。

ざっと試してみた感触では、特筆すべきはやはり、
  • 軽い!
  • 時計表示もカスタムアプリ開発で自由自在に作成可能 (※作ってみた)
  • バッテリー残量表示も%単位で表示可能、バッテリーの保ちも良好

  • といったことかと思います。安っぽい感じの作りだが、意外にも50m防水なのもイイ!

    反面、気になった事もあり、例えば:
  • コントラストはものすごく低い、見にくい
  • 時計はGPSと連動できない
  • 時計表示のカスタムアプリでは秒表示しない(バッテリーセーブのためにすぐにSleep modeに入り、秒毎の表示更新はしなくなる)
  • プラスチック主体で軽い反面、ぶっちゃけ安っぽい、おそらく原価はかなり抑えられてる
  • デュアルクロック機能は?

  • といったことがあげられます。

    スマートウォッチとしての機能:
  • iPhone/Androidと連携し、天気予報やカレンダー通知
  • ライフログ: 移動距離とかカロリー計算
  • 様々な時計表示やカスタムアプリが開発/ダウンロード可能 ()

  • といった部分ですが、まあ天気予報みたいなのは、確かに(iPhone出さなくていいから)便利ではありますが、そもそもあまりにしょっちゅう時計画面を頻繁に見るようなライフスタイルはどうか、という部分がありますので、期待しすぎるのはよくないかもしれません。

    ライフログは、ぶっちゃけ、今日は運動してないなあ、みたいなことを実感する程度のものです。それでもまあ、レコーディングダイエット効果というか、意識させられるだけでも運動しようという気持ちが起こりやすくなるので、あって困るものではないかとおもいます。

    で、個人的にはカスタム時計画面およびカスタムアプリが最大のメリットのように感じます。プログラマブルな腕時計、なんて今までほとんど無かったというか、かなり画期的なことのように思えます。



    という訳で、実際にいくつか作ってみました(笑)。
    (※下記に写真アリ)

    ここからは技術的/専門的な話になります。。。

    開発言語
    Javascript的な簡易スクリプト。JavaやPythonを採用しなかった理由は動作環境がどうしても重くなるからだと思われる:多彩なライブラリや言語機能は動作環境の負担が大きい。
    言語としてはかなり簡素なため、動作は軽く、また、学習・習得も結果的に容易。ライブラリ仕様もほぼ必要最小限で悪くない。

    開発環境
    Win/MacOSX。しかし、WinXPでもシミュレータが動かなかったり、MacOSXも10.7では動かなかったりと、成熟度が低い。また、フォントの大きさがシミュレータと実際の機器で違ったり、フォントのアラインメントが甘いため、画面レイアウトを詰めるのに困難がある。カスタムアプリでは利用できないフォントがある。

    動作環境
    成熟度はまだまだの段階。OSリブートやメモリリーク、バッファーオーバーランといった問題も残っており、また、ライブラリ機能も不十分なところが一部ある。あと、RAMサイズ等の制限は厳しい。実機でのデバッグ手法がまだほとんどないため、アプリがクラッシュする原因追及といったデバッグが困難。

    拡張可能な機能
    アプリ関連のライブラリ機能が不足気味に見える。例えば、アクティビティスタート/ストップはできるが、ストップしたら、再継続できない(pause -> resumeができない)。よって、オートポーズは実装不可能。オートラップやラップ単位の計測は自前で実装する必要があるが、コードサイズが大きくなりすぎるとRAM不足で動作不良を起こす可能性もある。

    実例
    とりあえず表示できそうなデータは全部グラフ化させてみた(^^;
    詰め詰めの画面、、、


    試しに逆にシンプルにカレンダ表示、、、サイズ的にギリギリ月表示できた!

    (ちなみにもう一個トレーニングアプリも作ったけど、ポーズ状態から継続できない現SDK仕様には納得いかないので、没状態。。。)

    という訳で、今まで「選ぶ」だけだった腕時計表示が、それをゼロから自分で好きなように作れる、という快感はiPhone/iPadのSDKの自由度のすばらしさを味わったときの感じに似ていてとてもイイものです(^^) それこそSwatchみたいなオシャレな見かけでも、ダイバーズウォッチみたいなものでもできるわけなので。

    それに別に自分で作らなくても、人が作ったもので気に入ったものをダウンロードすればいいので、自由度は十分大きいです。ただ惜しむらくは、コントラストがかなり低いので、見栄えがいまひとつ、、、で、秒表示できないのも残念。個人的にはApple Watchにはそれほど興味でないというか、Garminでいいよ、という気にはなります、安いし(^^;
    あえてApple Watchと比較するなら、バッテリー持続時間、防水性能、価格、トレーニング機能の成熟度でアドバンデージがあるかと思います。

    なんだか、ランニング/バイク用GPS腕時計というより、次の段階(スマートウォッチ)の製品という印象が強いです。やはり会社として危機感があるんでしょうね、iPhone/AppleWatchときたら、Garminの製品は全体的にかなり打撃を受けるので。Garminは全般的にクオリティが今ひとつながら、攻めの姿勢を崩さないところはいいですね、日本勢もCASIOあたりには頑張ってほしいんですが、、、

    Garmin Fenix2レビュー

    今更ながら、Garmin Fenix2のレビューです。

    以前から使ってたFR610が、他の機種同様ベルトがとれてしまったので、スペアベルトを買ったらこれがなんと合わない! どうやらベルト接合部の規格がFR610では変わっており、初期のものにはつけられないことが判明。。。

    FRシリーズはあまりに問題が起こりすぎるので、この際だからとGarmin Fenix2を買ってみました。FRシリーズとは別のチームが開発しているともいうので、試してみようと。

    が、今度はこれがソフトウェア面で予想外にかなり出来が悪かったのでした。。。具体的には:

  • コントラストが低く、暗がりでかなり見にくい
  • 結構な頻度でフリーズする
  • ANT+ sensorはそれぞれ一つしか登録できない。複数の自転車にANT+センサをつけてる場合、いちいちセンサ登録し直す必要がある
  • センサ検知を一つずつ行う。。。HRモニターを検知した後、バイクセンサ検知、それが終わってからやっとGPS検知、それが終わってから初めてスタート画面が表示される。よって、トレーニング始めるまで異様に時間がかかる
  • トレーニング終了後に内容詳細表示させようとすると、いちいちFITデータを読み直すためか、数分とかかかる
  • 内容詳細画面は縦スクロール式だが、残像がきつい上にスクロールが遅い
  • 内容詳細画面のスクロールが、いちいち途中でフリーズする。スクロール先の画面ビットマップデータを一定サイズ毎に作成するたびにフリーズしてる感じ?
  • Sleep mode状態の時、最初の一回はlightボタンが効かないことが多い。sleep modeから復帰しないと効かないとか?


  • ...ととにかく、まっとうな製品とは思われないほど使い勝手が悪いのでした、Fenix3では少しはマシになってるかとは思いますが。。。ついでに、今見るとなんとウレタン性ベルトが切れかけている、、、Garmin製品はほんとに脆弱だなあ。

    なんだかんだいっても、FRシリーズのチームの方が成熟した製品を作っているように思います。Fenix2はとても多機能ではあるんですけどね。

    次に買うならFR620かその後継、と思ってましたが、Garminはここにきて、Smartwatchとして先手を打ってきましたね、というわけで次の記事でVivoactiveについて書きたいと思います。

    追記:
    Garmin Forumによれば、Fenix3も同じくアウトドア部門チームによる開発だそうですが、ソフトウェアのコードベースはFRチームと共通化され、というよりFR920XTと同じコードベースになったようで、上記の多くの問題は解決され、動作もきびきび動くなったらしいです。要は、ソフトウェア的にはConnect IQサポートを搭載した同世代のものとなります。

    Friday, July 27, 2012

    Forerunner 405 / 410のバッテリー交換

    Forerunner405/410の弱点の一つに、バッテリーが意外とダメになりやすいということがあります。 これまでの経験からすると、refurbishedモデル(中古整備再生品)のバッテリーが始めからへたりぎみの時もありますし、もともと完全放電や超充電放置などに弱いような印象があります。

    バッテリー交換は基本的には台湾本社等に送りかえして有償で交換してもらうことになりますが(費用は$99?)、405/410の価格が下落してきている状況でバッテリー交換だけでこの値段は・・・と思う人も少なくないかもしれませんので、以前行ったバッテリー交換をちょこっと記事にしておこうと思います。

    ただし、難易度はなかなか高く、リスクは小さくないし、しかも保証期間中にこれを行えば当然ながら保証外となります。また、バッテリーそのものも日本では入手手段が限られます。ずばり言ってしまえば、壊してもいいという前提がOKで、こういった作業に慣れている人でない限りは、$100払って交換してもらう方がはるかにいいです。壊した場合に買い換えた時の値段、自前で修理した場合に浮く費用、手間と時間を全部考えると、あまりリスクに見合わないというか。。。

    自前で交換する場合(ただし保証外)?
    必要なものと作業はざっとこんな感じ:
  • バッテリー:PD3048 (3.7V, 300mAh, 半田端子付き。あんまり安くない)
  • 本体のネジはTorx5ドライバで開閉
  • 極細ケーブルのハンダ付けが必要
  • ケーブルコネクタも脆いので慎重な取扱いが必要
  • ※あと、精密な作業するための道具は必須かと思います。

    手順
  • ベルトを外す
  • ネジを外す
  • 慎重に開閉
  • ケーブルコネクタを精密ドライバ等で慎重に外す
  • バッテリをはずし、ケーブルを切り、交換バッテリにハンダ付けする
  • 逆の手順で元に戻す
  • ※おおざっぱにはこんな手順です。

    参考写真
    交換バッテリーです。

    こちらが裏面

    裏蓋を開けたところ。ケーブルは短いので注意!

    ケーブルが白いコネクタで本体基盤に接続されてます。

    慎重にケーブルコネクタを外したところ。

    バッテリーは裏蓋にあります。黒いのはクッション兼用スペーサーです。


    総括
    というわけで、昔おこなったバッテリー交換の内容を改めてアップしました。 ここまで書いてナンですが、自力のバッテリー交換はお勧めはできません。いろんな意味で、 正規に交換作業を行ってもらった方が安上がりです。
    実は、こないだ410が壊れてしまい(起動途中でフリーズする)、610に変えてしまいました。 よって405シリーズを使用しなくなったので、バッテリー交換ともしばらく縁がなくなってます。 いずれは610もバッテリーの交換が必要になる時がくるかもしれませんが、当分は大丈夫だと 信じたいところです。

    Forerunner 405 / 410 の故障のしやすさは?

    Forerunner 410が一年立たずして起動途中でフリーズし、使用不可能になってしまいました(^^;
    ※参考までに、下記にその時の写真を載せておきます。

    410はF405シリーズの集大成というべき製品であり、しばらくずっとこれを使っていくつもりだったのに、これまでにないパターンの故障が起こり、ちょっと驚きでした。まあなんだかんだ言って405シリーズは弱い!
    いい機会なので、これまでに経験した405の不具合や故障を上げていきますと:

  • ベルトの土台が割れる: 2回 1,2
  • ベルトがちぎれる(※ベージュ色の405。黒いベルトの方が強い?): 1回
  • バックライトの故障: 2回
  • バッテリーの大幅な劣化: 2回
  • 起動途中でフリーズ: 1回


  • ・・・とまあ、欠陥部分は繰り返し故障しやすいというところです。結局405シリーズは諦めて、スキップするつもりだった610にしました。バッテリー充電コードが変わってしまうのは痛い! 610は、タッチセンサーのせいか、若干コントラストが落ち、また、バックライトも暗いタイプのものになってます。ただ、裏蓋は金属製になり、405より多少重くなったものの、ボディの丈夫さは向上したような感じで、パワーセーブ時のバッテリー寿命の向上もありがたい(405シリーズとの比較は以前の記事のとおりです)。405シリーズの購入を考えられてる方はご注意を。

    最近はGarmin以外の代替手段も非常に増えており、910XTを見ると明らかにスマートフォンによる脅威の影響を感じます(つまり、スマートフォンが不向きな分野での生き残りを図っているような節があります)。また。Garmin自身もiPhone用ドングルをリリースして、自らその方面へ食い込もうとしているように見えます。この変のトピックもおもしろいのでいずれまたそれらに関する記事を書きたいと思います。



    故障した410
    この状態で固まります:

    Tuesday, April 26, 2011

    Garmin Forerunner 610: 410との違い

    いよいよNike等の大手も参入し、ますます競争が激しくなりそうなGPS腕時計業界ですが、Garminも今度はかなり 短期間で410の後継と言える新製品を投入してきました。
    中でも、まるでiPodからiPhoneへの移行を思わせるような、タッチベゼルからタッチパネルへの変更が目玉になっており、 それにともなったユーザーインターフェースの変更がこれまでの400シリーズとの大きな違いとなります。 とはいえ、実は細かい部分はかなりの変更が加えられ、今までのユーザは使い勝手で少し混乱するかもしれません。 主な機能追加は
  • タッチパネル採用
  • アラーム用にバイブレーション搭載
  • TANITA BC-1000(ANT+ 準拠の体重計との)通信
  • Training Effect
  • Virtual Racer™


  • さらに、機能追加のみならず、整理されたものもあります:
  • シンプルワークアウト機能削除、簡単なカスタムワークアウト直接編集可能に
  • コース記録機能は削除に
  • ユニット間データ通信機能も削除: (トレーニングデータのトランスファー機能:使う人は少なかったであろうと)


  • また、物理的な変更も面白いところで:
  • 重量は増加: 60gから72g
  • サイズは縮小: 厚みも160mmから142mmに
  • バッテリー寿命: パワーセーブ時の寿命が2倍に(2weeks->4weeks)
  • 充電クリップの変更: 互換性は消失、ただし装着性は向上
  • ディスプレイ上部の表示領域を拡大: 表示情報量は若干拡大
  • どっこいどっこいでしょうか?

    以下、詳細についてです。

    Training Effect機能
    Suuntoの時計に搭載されていたFirstbeat Technologies社のTraining Effect計測機能がとうとうGarminにも 搭載です。リアルタイムにトレーニング効果を計測する機能で、運動強度の蓄積を見るようなものと考えると 判りやすいかもしれません。

    防水性能は変化無し?
    実は、FR400シリーズもご多分に漏れずかなり防水が弱かったですが(この辺は腕時計製造の歴史が浅いGarminらしいところですが)、 残念ながらスペック上は610も同じ防水性能のままです。実際の性能が少しでも改善されてればよいのですが。 あと、ボディそのものの強度は上がったのかどうか・・・

    アクセサリー互換性
     400シリーズの充電クリップやリストバンドとの互換性は無くなりました。
    ただし、充電クリップの使い勝手が向上しており、マグネットの採用によって装着の失敗が低減しています。 こんなところもMacに似てきている?

    Footpodのキャリブレーションについて
    Footpodで距離計測を行う時のキャリブレーションファクター(係数)についても、 今回の610で明らかにされてます。単純に、Footpodで計測された距離 x (ファクター/1000)ということです。 恐らく400シリーズでも同様かと思われます。単純な比例式なので、逆に言えば、距離の判っている長距離コースを 走って係数を調整するのがとても楽です。単純に、ファクターを1000にして既存の距離を走り、その誤差を計算すれば OK。950にすれば、(センサーの計測した距離から)5%短く計算する、といった具合です。

    記録方式について
    実はなにげに、データ記録に関しても、毎秒記録方式だけでなく、要所要所のみのポイントを記録する アルゴリズムも選択できるようになってます。 これにより、より多くの記録を残せるわけですが、データの質はアルゴリズム次第となるでしょう。
     ※実はかつてあった機能が復活

    タイムゾーンは自動切り替えにに変更
    あと、マイナーなところで、デュアルタイム機能がひっそりと無くなってます(笑) ただし、GPS信号によるタイムゾーンを自動認識するようになったため、手動でタイムゾーンを 切り替える必要がなくなったので、機能としては進化していると言えます。 とはいえ、別のタイムゾーンを一アクションで参照するような使い方が不可能になってしまいました。

    トレーニングヒストリー機能: 週トータル、月トータルの表示も可能に
    今までの400シリーズでは、記録されている全トータル距離数+時間数のみの表示 でしたが、週・月のトータルも表示可能に。まあ今までが非実用な機能だったので。。。

    Virtual Racer™
    Virtual Partner機能と違い、以前に記録したレースデータと照合してどの程度の進み遅れがあるかを 表示します。しょっちゅう同じレースに出る場合は使い勝手はある? Virtual Partnerは一定速度のペーサーなので、進化機能ではありますが、必要かどうかは 人によるところです。

    External Power Pack?
    再び、他のForerunner も対応機種に上がっています。要は、USBチャージが可能ということなんでしょう。 ソーラー充電が売りといったところかと。

    ディスプレイ上部の表示領域を拡大: 表示情報量は若干拡大
    おかげでトレーニング時の表示アイテム最大数が、3つから4つになりました。

    なにげにGPS性能が向上? Updated!
    ココ によると、GPSチップが SiRFstar IVになっています。これにより、衛星補足時間、消費電力、 位置精度、受信感度などが改善されるとのこと。610がどこまでSiRFStarIVの性能を生かしきって いるか、みどころです。

    トータルの評価
    せっかく410で完成度を高めたタッチベゼルを捨て、思い切ってタッチパネルを採用したのは 大したものです。反面、400シリーズの熟成度/完成度をある程度捨てることでもあり、 大きな機能では実はマイナーチェンジといえるので、こうなると安くなったFR405もかなり魅力的であり、 他社のGPS腕時計も選択肢として魅力的です。Garminの他製品も(例えばFR210)も悪くなく、 正直なところFR610はさすがに割高感が大きいのではないでしょうか? Refurbished iPad1すら買えてしまう値段ですから。。。そろそろ主流から外れてくる時期なのかも しれません。値段の割には腕時計としての耐久性・品質がいまいちなのも、Garminの弱みです。
    しかし、なんだかんだと随所にApple社製品のUE/UIの影響が見て取れるのが面白いですね。

    Saturday, January 22, 2011

    スタバのiPhone決済を試してみた

    これまでごく僅かな店でしかできなかったスターバックスのiPhone決済が、一気に全米のほぼ全店の直営店で可能になったので、一応試してみました。それまでも、スタバカードの残高照会や決済記録の確認にはこのスタバカードアプリを使用していたが、実際に決済に使うのは初めて。


    上にある1枚目画面写真が表の写真、2枚目が実際の決済時の写真で、2Dバーコードを 店でスキャンしてもらうという、シンプルなものです。さすがに店員もちょっとまだ なれてない感じ。一年近い試験期間を経てめでたく本格運用といったところですが、 ロゴの変更とともに、40周年を迎えて今年もますます意気込みを感じます。 しかし、プレスリリースでは2DバーコードがなぜかQRコードになってます、はて?

    左側の下部に出ている6386という数字は対応店の数です。今まで数百件とかそんな レベルだったと思いますが、いきなり全米の店で対応というわけです。今日は すでに7000を越してました(笑)

    実際には、自分のアカウントを作成し、そこにカードを登録するような使い方になります。 複数のカード間で課金をトランスファーしたり、なにかと便利です。入金も店頭、 Web、iPhone/Blackberry専用Appどれでも可能、残金がなくなると自動的に入金する オートリロードもあり、スタバカードと決済アプリで電子マネー市場そのものを狙っているのかと思ってしまいます。やはりハワード・シュルツの復帰後は攻めてきますね、まるでジョブス復帰後のAppleのように。。。

    さらに今年6月まで、この専用アプリから25ドル以上入金すると、初回に限り$5ドル無料で追加してくれるサービスも始めてます(人数上限はあるそうですが)。そこまでしてプロモートするところに意気込みの強さが感じられますね。果たしてライバルたちはこの独走に反応するのか? いずれにせよ、スターバックスロゴからCoffeeの文字をはずしたところに、今後のビジネス拡大の方向性が見られます。

    次の画面写真は、決済履歴とスターポイント数の画面です:



    ちなみに、日本では数年ほったらかすと残高がゼロになるそうですが、こちらでは いまのところ有効期限は無期限です。実は一枚のカードは4~5年前のものですが、 ありがたいことに問題なく登録できました。日本のルールはちょっとえげつない ですね。せめて、有効期限が過ぎたら(登録コストとして)少しずつ引いていくような ルールとかにしないと。。。上限数万円まであるのに、いきなりゼロになるのはちょっとドロボーっぽいので(笑)。

    あと、登録したカードの絵柄が画面に 現れるのも実はけっこうビックリしました。どの番号がどの絵柄かすべて記録 されてるんですね。あれだけ膨大な数のカードを発行しているのに、全てリアルタイム 処理できるのには驚きというか、システムの進化ですね。 アンドロイド版もリリース予定ですが、Windows Mobile版は何の発表もなしです。 シュルツは地元つながりのゲイツの友人なんですけどね・・・

    Thursday, November 25, 2010

    Garmin Forerunner 410 購入、使用後の感想

    405CXのバッテリーの寿命が急激に落ちてしまったため、405CXバッテリー交換を考えたが、バッテリー交換のコストは$100、さらにベルトマウント部のもろさとその寿命を考えると、買い直したほうがいいかもと思えてきたので、思い切って410を購入しました。もともと買い直しのために調べてたら410が発表されてたのを見つけたので、発売まで待っていたというのが本当のところ。。。

    410の目だった変更点は以下のとおり:

  • シャットダウン機能
  • カロリー計算機能の更新
  • ベゼルタッチ機能の改善
  • パワーセーブモード移行時にメッセージ表示
  • GPSのHotFix®対応
  • ※タニタ体重計(BC-1000)対応は見送られたようです

    シャットダウン機能の追加はかなり有難いところ。405のパワーセーブモードは意外と電力を食うので、長期的に使用しないときでも1~2週間に一度は充電する必要があり、意外と面倒だったこともあるし、なによりリチウムイオン電池のこまめな充電・放電を減らせるので、リチウムイオン電池の寿命を長らえさせることができるのが大きいですね。

    405CXで搭載された、Firstbeat社によるカロリー消費量演算アルゴリズムが更新されたため、アクティビティクラスの手動設定が必要無くなりました。

    ベゼルタッチ機能の改善は、ベゼルを複数のセクションに分けてそれぞれのセクションのセンサーが独立に接触を感知することにより、汗や雨の悪影響に強くなったということのようです。よって普段は405とそんなに変わらないような・・・。ただ、405,405CX,410それぞれ感知アルゴリズムに癖があり、410がマシと言えばマシかもしれません。特に、410では高速ローテイト時にはローテイト速度を加速させるような工夫がされたかも? マウスを早く動かしたときはマウスポインタの速度を移動量以上に上げるアルゴリズムとよく似たようなものです。タッチ動作が若干、保守的というか、しっかり指を当てて離すことにより認識するようなアルゴリズムになった感じです。ベゼルタッチのような基本機能を地道に改善してくれる姿勢は非常に好感をもてるものの、ただ、405でもランニング時はベゼルタッチをOffにする人が多かったため、結果的には多くの人にとってそれほど大きな恩恵にはならないかもしれません。とはいえ実際、雨が降ったときに使用した感じでは、雨中のベゼル動作は確かに改善はされてます。


    パワーセーブモード移行時にメッセージが表示されるということでしたが・・・未だに見てません。はて?と思っていたが、これはTime ModeからのTimeoutでは表示されないようです。Training -> Options -> TimeoutをEnableしたら、Training Modeのままほっておくと、数十秒前からカウントダウンが始まり、ビープ音を何度も鳴らして警告してくる。これもまあ、普段Timeout機能を使用しない人にはあまり意味ない、というか、ベゼルをロックしてパワーセーブモードに入れば特に必要な機能と思ったことはないので、どこまで恩恵があるかは人によるかと。

    GPSのHotFix®対応が明記された最初のForerunner4xxシリーズです。ただ、405CXでも405よりかは短時間でGPS補足することが多かったので、410でどこまで改善されてるかは微妙なところ。今のところは補足は405CXより早いような。。。どこまで早いのかどうかはもうちょっと使い込まないとわからないところです。

    310XTにあったタニタ体重計対応は見送られたようです。まあ、BC-1000の価格とスペックを考えるとUS市場では到底売れそうになかったので、対応する必要性はあまり感じなかったでしょうね。最も、Garmin社自体は価格の安いローエンド市場の拡大とサイクリング系機能の強化に力を入れているようですが。

    全体としては、地道な改善は評価できるものの、あまり強い恩恵を感じられる機能改善が少ないため、新品の405がずっと安価で入手可能ならそちらの方が良いのでは?とも思わせられます。価格もさすがに割高感が鼻についてきてるように思います。とはいえまだまだ市場ではGarmin社がまだ独占的な地位にあるため、Garmin社のモチベーションを上げるためにも競合がもっと出てくる必要がありそうです。そういう意味ではTimexの製品がさらに改善されてくることを期待したいところです。iPhoneやアンドロイド端末も、ANT+アダプタでも出してくれればかなり競合として面白くなるのですが。。。自分でANT+アプリを作れるようになればさぞ面白いことになりますからね。

    Friday, October 15, 2010

    Forerunner 410発表

    前回の405CXは基本的にソフトウェアの変更のみであったが、今回の410は、405CXから比べると以下の変更がある:

  • 310XT搭載のHotFix®が410にもやっと搭載:GPSの補足速度が改善
  • ベゼルタッチの改善:汗や雨の影響が少なくなり、応答もより機敏になる
  • HRM付属版は、ソフトストラップのものに変更

  • と、かなり地味に聞こえる変更となるものの、基礎的な部分を地道に強化してきたことは歓迎すべきことである一方、既存の405/405CXユーザが買い換える必要があるほどの大きな変更でもないので、マイナーアップデートという位置づけがよさそう。405には他にも変更すべき問題が色々あるので、それらも対処されてると喜ぶ人は多いと思うのだが…

    実は、External Power Packなるものが出てきており、実はこっちの方が気になる存在だ。なにしろ、ウルトラマラソンのような競技になると405ではバッテリー切れが問題になっていたから。もしこれが走行中でも電気を供給できるものだったら、405の弱みの一つの回避策となりえる。対応機種には405が含まれていないところを見ると、ひょっとしたら410の電源供給プラグも増えている? あるいは、410では充電中でも走行データを表示可能にしたとか? いずれにせよ、興味深いところである…
    ※残念ながら、上記の外部バッテリーパックは結局410では使用できないことが判明。どうやらGarminサイトの手違いのようで・・・ Image © Garmin

    Sunday, March 21, 2010

    405CXのベルトも千切れる

    405に引き続き、405CXもベルトが外れてしまった。
    どうも、シャフトの軸受けがあまり強くないようで、プラスチックの強度、構造的な弱さなどがあいまって、長時間使用するとこうなるようである。次の世代の製品ではぜひ改善して欲しいと思います。

    Wednesday, November 04, 2009

    タニタとGarminのコラボレーション!

    体脂肪率の測れる体重計メーカのタニタとGarminのコラボ製品が発売されています。 しかしこれ(BC-1000)、かなり大胆な製品です。なにしろ体重計なのに体重の表示がない! ANT+ワイヤレスによってGarmin FR60か310XTに体重や体脂肪率データが送られるという仕組み(もしくは別売りのディスプレイを購入する必要アリ、あるいはPCに送信)。

    これ、まだ日本では未発売?
    トレーニングだけでなく日々の体重や体脂肪率も一緒に記録できるのはいいですね。 お値段が$279.99もするのは少々痛いですが。。。 405系でもデータ受信ができたらよかったのですが、これは新製品が出るのを待つしかないですね。

    (追記): ここを見ると、ホントに日本では発売されてないみたいですね。まだUSオンリー(ただし海外からの発注は可能)らしい。USでは既にREIRoadRunner Sportsからも発売されており、さてどこまでいけるか楽しみです。

    Sunday, August 16, 2009

    405のベルトが千切れる

    走っている最中にいきなりGarmin 405が腕からすっ飛んでいった... すっ飛んでいった405を見ると、ベルトの台座自体がつぶれてた: 残念ながら、ベルト側ではなくて本体側のシャフトの台座が壊れていたので、ベルトの交換で直る問題ではありません。。。無理やり使うとしたら接着剤でつなぐしかない? ついでに、落下によってベゼルの一部が破損。使う分には支障はそれほどないでしょうけど、意外と弱っちいことが判明!? さて、保障はきくのでしょうか。。。

    Tuesday, May 12, 2009

    Forerunner 405CXのカロリー計算のテスト (ver.2)

    405CXで心拍ベースになったカロリー計算ですが、先日こんなデータがでました:

    カロリー消費(cal)[405CX] ラップタイム(sec) HRR(%)
    11 185 90
    15 183 86
    36 180 78
    38 180 81
    38 187 80
    39 191 81
    40 196 80
    41 205 78
    40 193 81
    39 191 82


    このときは最初の周回からそこそこのタイムで走っていましたが、 心拍も最初からかなり高くなり、当然消費カロリーも高いはずなのですが、 カロリー消費量は極端に少なくなっています。今までだと、405CXでも 最低でも一周につき30calはあったのですが。。。

    これはおそらく、R-R間隔変動もカロリー消費演算に使用した弊害のように 思われます。405CXには、年齢(DoB)・体重・性別・Activity Class・HRMax・静止時HRを 入力しているので、それらと心拍数をあわせてカロリー消費を計算するはずですが、 それが異常値を示しているわけです。

    ところでR-R間隔変動とは、心拍の間隔の揺らぎを測定するもので、 運動時や精神的ストレスが強いとき、心拍の間隔はメトロノームのように 均一に近づくといわれています。Polarの心拍腕時計の場合、R-R間隔を元に VO2Maxや疲労度を独自に推測する機能を持たせています。SUUNTOは、 405CXでも利用されているFirstbeat Technologyのノウハウを搭載し、 TE(疲労度)やEPOC値もリアルタイムに計測する機能をT6Cに搭載しています。

    また、Firstbeatの有料ソフトウェアでは、R-R間隔データを下にさまざまな解析が可能です。 PolarやSUUNTOのデータをインポートする事が可能です。405CXもFirstbeatの 技術を導入しているのに、Firstbeatのソフトウェアによる取り込みどころか R-R間隔データのアウトプットすらないのは残念です。。。

    話がそれましたが、おそらく405CXではR-R間隔が定間隔に近い場合、 カロリー消費量を低く見積もってしまうようなアルゴリズムなのでしょう。 405CXで新しくなった心拍計算も改良の余地はありそうです。

    ところで405CX のページにはページの下にFirstbeatのロゴがあるのに、 310XTの ページの下にはありません。にもかかわらず、 「uses heart rate data in advanced calorie computation」という記述があり、 ひょっとしたらこっちの普通に心拍数のみで計測するアルゴリズムの方がかえって 大雑把ながら大きなエラーはないかもしれません。

    Friday, May 08, 2009

    Forerunner 405の診断モード

    先日、FR405がフリーズしたのでリセットするためにボタンを色々押していたら、なぜか診断モードになってしまいました:

    これを見ると、内部温度計も内蔵しているんですね。

    ところがここによると、下手にテストモードに入るとANT+ USBアンテナとの接続ができなくなる可能性があるとあり、具体的な診断モードに入るやり方は削除されてます。 結局、診断モードに入るやり方は判らずじまいです。 フォーラムでは、みなさん偶然に診断モードになり、その後PCとの通信ができなくなったということみたいですね、あぶないあぶない。 まあ、一種の隠しコマンドのようですね。

    Wednesday, May 06, 2009

    Forerunner 405CXのカロリー計算のテスト

    405CXで一番の違いであるカロリー計算を無印405と比べた場合、やはり心拍ベースになったことが一番大きな変化といえそうです。例えば、下のテーブルは周回コースを走った場合の比較ですが、

    カロリー消費(cal) [405CX]カロリー消費(cal) [405]ラップタイム(sec)HRR(%)
    324017870
    384018778
    384118480
    394219382
    424119883
    394219284
    404017794
    424018195
    424017795
    444118097

    周回ペースの上下幅(177秒から198秒)が比較的少ない場合、405では周回あたりのカロリー量がかなり安定する傾向があり、また、周回ラップが多い(遅いペース)ほどカロリー量が多めになる傾向があります。

    一方、405CXは心拍数の影響がおおきいですね。また、(今回の表には現れてませんが)周回ラップが短い場合はカロリー消費が小さくなる傾向があり、心拍数と時間がおおきなファクターになっているようです。ただし、405CXの場合はR-R(心拍間隔)の変化も運動量の推測に使用していますが、基本的には心拍数の影響がおおきいでしょうか。

    別の機会のデータでは、周回あたりのカロリー消費が405CXでは33-48calまでの幅があり(405では40-45)、カロリー演算が大きく変化していることがわかります。

    実際、一箇所にとどまって体操するだけでも405CXではカロリー消費を計測してくれますが、405ではカロリー消費量がゼロのまま、という感じになります。つまり、室内でエアロビクスをする、といった条件でもカロリー消費の計測が可能です。405のときは、室内でもFootpodを使用すればトレッドミルの場合は(距離を演算できたので)一応カロリー計算は可能でしたが、405CXでは走る以外の運動でもカロリー計測が可能になった、というところでしょうか。

    Friday, May 01, 2009

    Garmin Forerunner 405CX 使用レポート

    405から殆ど変化のない405CXの購入記です、買ってみたい人の参考までに。

    ハードウェア的にはまるで変化が無いようで、面白みがありません(笑)

    405CXには、手首の細い人向けに取替え用ソフトストラップが付属するとのことでしたが、写真のように単なるマジックテープで止めるタイプのものが付属してきます、普段つけるのにはちょっと不向きかも。

    これがストラップ付属キットです。シャフト2本、長さの違うストラップ2本、シャフト取り外し用ツール一本、ストラップアダプタ2つです。


    ストラップの土台を取り付けたところ。


    ストラップをつけるとこんな感じ。


    ソフトウェア的には、カロリー計算が心拍ベースになるため、ユーザプロファイルにActivity Classという設定項目が増えました。どの程度頻繁に運動するのかに基づいてクラスを選びます。

    残念ながら、GPS with Hotfixは310XTのみで、405CXには採用されていませんでした。

    Wednesday, April 29, 2009

    トライアスリート向けのForerunner 310XT、フィットネス向けの405

    Forerunner 310XTもいよいよ出荷されてきていますね。以前から「405は305の上位機種ではない」といった議論がよくされてましたが、310XTの登場で、それが明確になりました。

    HRM付き310XTは$399.99、HRM付き405CXは$369.99と値段差が逆転してしまいましたので、もはや405シリーズは305シリーズの上位機種ではなくなってしまい、追加された機能を考えるとユーザ対象が明確に分かれましたね。310XTのXTはおそらくクロストレーニングという意味でしょうけど、なによりトライアスロンを意識したつくりとなっており、トライアスロン系フォーラムではよく盛り上がってます。

    http://jayprasuhn.blogspot.com/2009/04/garmin-loves-triathlon-forerunner-405cx.html には、Garminのマーケターに会うたびにアピールし、310XTの登場に歓喜してる記事があります。一部を意訳すると、「今日は奇跡の日だ、ガーミンは俺たち(トライアスリート)を愛してくれていた、俺たちのための製品を作ってくれた!」みたいな感じでしょうか? 「Jake(Garminのマーケター)、もう俺からしつこく質問攻めにあうことはなくなるよ、君はトライアスリートの全ての要望に答えてくれたと思うからね。」

    一方、405CXの方は心拍ベースのカロリー計算機能を搭載することにより、「走る」以外の運動、インドアフィットネスでも筋トレでもなんでもカロリー消費が可能になったのが売りといえます。既にオンラインでマニュアルがダウンロード可能になっていますが、見事なまでに、405から殆ど変化がありません、ハードウェア的に同一なのかという意見もみかけますね。また、なぜかHRM無しモデルが販売されていません。405からのアップグレードは想定していないということでしょうか? そのためか、motionbased.comのフォーラムでは、405から405CX相当にするソフトウェア有償アップデートを提供すべきだろうという意見もちらほらと。

    そういったこともあり、305程の価格下落はないものの、在庫処分されつつある405のお買い得感は高まっているようです。

    (追記) 発売後の風評では、310XTは水泳ではGPSが使えない(精度が悪すぎる、大きくジグザグになる)、かといってGPSのOn/Offは簡単でない、充電完了後はPower Onになってしまい、うっかりほっておくとバッテリーがDischargeされる、等の欠点が指摘されてます。 実際、310XTのSport ModeにはBiking ModeやRunning Modeはありますが、Swimming Modeはないんですね。しかも、マニュアルにはしっかり「Use the timer to record your swim time. GPS data may not record while you swim.」と記述されており、公式に水中でのGPSは使えないことが表明されているようなものです。とはいえ、305/405は防水といいながら物凄く水気で壊れやすかったけど、310XTではかなり高い防水性をもつようになったところは大きいといえます。

    あと、水中ではHRMが効かない、という指摘もありましたが、それは元々当然なので欠点とはいえないところです。

    Monday, April 27, 2009

    Foreruner 405CXでカロリー計算の精度が向上した理由

    既に発売されている Garmin Foreruner 405CXではカロリー計算が心拍ベースになり、精度が向上したと発表されてますが、わざわざFirstbeat Technologies Ltdからライセンスを買ってまで精度を向上させるというのはなんだろうと思い、ちょっと調べてみると、意外にもForerunner 405のカロリー消費量計算は精度が良くなかったらしいです。

    motionbased.comのフォーラムを見ると、自転車で下り坂を殆ど漕がずに降りたら2000kcal消費とでた、という書き込みがありますが、どうもGPSで計測された距離を元にらしい。

    そこで、Sunnto t6c(Footpodアリ)とGarmin 405を両方つけて走り、データを比べてみると…

    • 距離が長い(強度が弱い)ときは、405の方がカロリー消費量が大きい。
    • 距離が短い(強度が強い)ときは、t6cの方がカロリー消費量が大きい。


    という結果になりました。距離と時間は同じなので、要はその間の心拍がどのように評価されたかが鍵となりますが、心拍数の高い運動ほどt6cでカロリー消費量を多く計算されますね。

    405の方では距離を主にベースにしてるのかな?とも思いましたが、いくつかのデータを計算すると、1kmあたりのカロリー消費は、なぜか距離が長い(ペースが遅い)方が大きい場合も多く、確かに変な感じです。SunntoもFirstbeatの技術を使っていますが、t6cとのカロリー消費量の違いは最大30%以上になります。カロリー計算機能が更新されることに意味はあるんでしょうね。

    405CXは、他にもGPS Hotfix(tm)で衛星補足時間が縮小されたことや、(405CXはどうやらHotfix未搭載(?)、でも405より補足はちょっと速い感じ)細い腕のためのリストバンドが付属したことなどの違いがありますが、オンラインマニュアルを見ても405と殆ど変わりはありません。

    カロリー消費量の精度が向上することどれほどの価値があるのかは、人次第だとは思いますので、この際、安くなった405を狙うのもいいかもしれません。Forerunner 305は、310XTが発売されたおかげでbestbuy.comで$159で在庫処分されたそうで、405も多少は値が落ちているようです。